5月19日、東京流通センターで行われる最後の文フリに出店しました。ラ・サール文研が出す最後の新刊『LINKS12』を引っ提げていましたが、結果は惨敗と相成りました。
しかし、それだけに、買ってくださった方ご挨拶くださった方に本当に心から感謝申し上げます。終盤、焦ると同時に落ち込んで破れかぶれのセールストークもとい漫談をしておりましたら、憐んでくださったのかうるさくて早くやめてほしかったのか、続々と近隣サークルの方々にお買い上げいただき、申し訳ないと同時におかげさまでどうにか赤字幅を圧縮できました。
もちろん、早い段階で購入してくださった方も何人もいらっしゃいます。わざわざご自身のブースを空けて私どものところまでお越しいただいたわけですから、他に見たいブースもいっぱいありましょうに、恐縮至極です。前回の文フリ東京37は文研は出店せず私が個人的にご挨拶に伺ったのですけれど、半年ぶりにお会いできて嬉しかったです。覚えていてくださるだけで本当にありがたいのです。
なお、せっかく来てくださったのに私がちょうど席を外していて直接お礼をできなかった方へ、この場を借りて心より深謝いたします。ご挨拶できた方もできなかった方も今般がはじめましてだった方も、本当に皆さま方のおかげさまでここまでなんとかやってこられました。
ここまでこられました、と申しますように、ラ・サール文研はこの終刊号『LINKS12』をもちまして、新規の活動を終了いたします。秋の文フリ東京39に在庫処分で出店予定ですが、今年度限りですべて幕を下ろします。その餞として、終わりと始まりのアンソロジーを編みました。文フリの結果自体はともかくとして、終わりにふさわしい一冊となったと自負しております。
簡単に『LINKS12』のご紹介ならびに宣伝をして、結びとしましょう。
特集テーマは「終焉」。まさかの文研創設者ご本人と出会うことができ、その先輩方も加えた七者七様の出会いと別れのアンソロジーです。単なるお別れの話におさまらないのがラ・サール文研です。
小特集も組み、「増補・文研の軌跡」として『LINKS10』所収の文研の活動記録を補いました。文研の出す最後の本に文研の創設メンバーが創設時の回顧録を載せてくださるという、僥倖です。
ほか、北国の群像を描く堂々十五万字の『薄片たゆとう』完結編や、結末で気付く真相に奈落へと突き落とされる『我輩は会社員である』、詩的スペクタクルショートショート『過去に溢るかつてのブラックホール』など、小説・詩・随想の幅広いアンソロジーとなっています。
A5判186ページ、800円。通販はこのホームページにあります「お問い合わせ」フォームのほか、TwitterのDMにて承っております。Twitterではより詳しく掲載作品紹介もしておりますので、どうぞご覧ください。
改めまして、いままでありがとうございました。文フリ東京39は出店料をペイできるかすら怪しいですが、売上ではなくごく単純に祭を楽しむ精神で参戦しようと思います。もうお会いすることがないかもしれないですので、12月1日はぜひご挨拶させてください。無論、その日以外にもいろんなご縁を心待ちにしています。
売上ばかりに気をとられ、見失うものが多かったのだと気付かされました。こんなですが、今後ともまたどこかで、よろしくお願いいたします。
P.S. 打ち上げで私の絡み酒の被害に遭った文研同志へ、本当にみんなのおかげで出店できたというのに本当に申し訳ない……。
函館ラ・サール高校文学研究同好会OB 正村真一朗
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